コンサルティング会社の役割
世の中には多くのコンサルティング会社がありますが、コンサルティング会社の一番の役割はクライアントに「変化」を起こすことだと考えています。
さらに「何を変化させるか」で大きく2つに分けることができます。
一つ目は、「経営者が決めれば変えられること」を変化させることです。
具体的には、戦略の立案、計画の策定、設備投資の実施、資金調達、採用活動、人事制度の見直し、研修の実施、業務マニュアルの作成、出店エリアの決定、広報、広告、経営者自身の行動、などです。
これらは経営者が決めればすぐにできたり、資金さえあれば実現できることがほとんどです。
コンサルティング会社から見ても、ある程度定型業務で対応でき、成果も分かりやすいため、これらのサービスを中心にしているところが多いです。
二つ目は、「経営者が決めただけでは変わらないこと」を変化させることです。
具体的には、業務の一貫性、顧客満足度の向上、品質の改善、新しい営業方法の実施、業務の効率化、などです。
これらは経営者が決めただけでは変わらず、従業員の行動や考え方を変化させなければうまく行きません。
業務マニュアルを作成したのに人によってやり方が違う、営業戦略を決めたのにやろうとしない、といったことはどの会社でも多かれ少なかれ起きていると思いますが、これらを「変化」させることは容易ではありません。
コンサルティング会社にとっても、型にはめて対応することができないため常にオーダーメイドのサービスとなり、自社のコンサルタントの育成費用などもかさむため、力を入れているところは少数です。
私たちは、この2つの「変化」を両方とも支援することが重要だと考えています。
経営者から一番多く相談される内容は、「計画を作っても、計画通りに進まない。」ということです。
なぜこういったことが起きるのかというと、そもそも計画自体の実現可能性が低かったり、実践する段階のことを考慮していない、といったことがほとんどです。
理論的に正しいことと実際にできることは違いますし、会社がある程度の規模を超えたら、経営者が現場のことをすべて把握するのは不可能です。
だからこそコンサルティング会社には、理論を理解することと現場を動かすこと、の両方を支援することが求められていると考えています。
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