スピード感を見誤ると組織運営はうまく行かない
組織運営のスピード感は組織によって大きく異なります。
事例① 次回面談日までに資料の準備を依頼したケース
A社
資料を依頼した翌日までに準備し、事前に送ってくれた。
B社
次回面談日の前日に、何を準備したらいいか確認の連絡があった。
事例② 新規開拓営業を行う予定を立てたが、同行する予定の上司が体調不良で休んだケース
A社
別のマネージャーと同行して予定通り営業を行った。
B社
営業は中止となり、次の予定は立っていなかった。また、こちらから確認するまで営業が中止になったという連絡もなかった。
「どちらが良い組織か?」と聞かれるとA社になると思います。
ただ、B社にもうまく行かなかった理由があるはずです。
よくある理由を大きく分けると以下の2つです。
①やりたくない
今までのやり方を変えたくない、新しいことを始めたくない、大変なことはしたくない、などといった後ろ向きな理由が多いです。
②やれない
忙しくて時間がない、やり方が分からない、など、後ろ向きな理由ではありませんが結果的にできないということです。
「①やりたくない」のケースでは、多少無理をしてでもやらせることでスピード感を上げることはできますが、「②やれない」のケースでは、組織運営を根本から見直さないとできないことが多いです。
多くの経営者の方が「①やりたくない」のか「②やれない」のかに関わらず、従業員の方の個人の能力の問題として捉えていますが、実際には組織の仕組みの問題であることが多いです。
スピード感を上げるという方向性は間違っていないと思いますが、なぜスピード感が上がらないのか、といった根本的な原因を見誤ると従業員の満足度が下がり、より生産性が落ちていくということに繋がりかねませんので注意が必要です。
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PROFESSIONAL MANAGER GROUP
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